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導入事例


ヘンテコリン(いい意味で♡)なCG作家 秋元きつねさん

いろんな人間がいて、いろんなことをやっているから面白い

秋元きつねさん

「ドジったーズ SEASON01」(iBookstore)

電子書籍が世間にも注目され始めた頃、いちはやくフルCGアホマンガ「ドジったーズ」をパブーで作って毎月一話ずつ配信。それを三話まとめて昨年リリースしたKindle版 に続いて、iBookstoreがオープンした今年、十二話まとめてリリースしたのが本作。秋元きつねワールドが炸裂!

ドジったーズ

一目見たら忘れられない強烈なキャラクター達と超カラフルな絵柄の「ドジったーズ」。頭を空っぽにして読みたいマンガです。作者の秋元きつねさんにお話を聞いたのは、ちょうどiBookstoreから「ドジったーズ」のリリースが始まったタイミングでした。 「去年11月にAmazon Kindle用に出すため、EPUBを初めていじったんです。苦労したんですがFUSEeの存在を知り、これでサクっと基本の部分を作り、Amazon用のタグを追加することで出来たんでかなり助かりました。Amazon用のタグがEPUBに似て非なるクセ者でしたけどね。iBooksでも同じようにFUSEeで作ってからiBooks向けの指定を追加することで簡単に作業が済みました。なのでFUSEeはKindle版作成のときからずっと活用しています。これまでは電子書籍を出版するのにiPhoneアプリ作らないといけないとか、紙の本ならISBNを取って出版しないといけないとか大変でした。やっと敷居が低くなりました」

さて、作者・秋元きつねさんと聞いてピンと来る人も多いのではないかと思います。フルCGの映像制作で先駆けとなった伝説的子供番組「ウゴウゴルーガ」で、「とのさま」や「がんばれまさおくん」などを担当。'99年には世紀の問題作、プレイステーション用ゲームソフト「せがれいじり」を手がけ、原作・CG・音楽・演出とマルチに関与して17万本の大ヒット。アホなこと、くっだらないことばかりじゃありません。お子さんがいる方は、NHK「おかあさんといっしょ」や「いないいないばあっ」での秋元さんのアニメーションをきっと目にしていることでしょう。

活動の原点は音楽だったのではないですか?

「いまでは2D 3D問わずCGアニメーションも手書きのアニメーションもやりますけど、もともとは音楽がベースでした。師匠・平沢 進(P-MODEL)の元で丁稚奉公していて、そのときAmigaというコンピュータを教えてもらいました。AmigaはCGが得意で、当時はまだかなりギザギザだったんですけど、これ面白いなと。平沢さんがライブでCGをモニターに映しながらステージをやっていたんですが、自分が後ろで曲の途中にアニメーションを変えるためにAmigaのスイッチングをしていました。フロッピー入れ替えて。'89年頃ですね」

Amigaは当時の事務機っぽいパソコンのユーザーからしたらあこがれで高嶺の花でした。

ミュージシャン パッケージ

ご自身でもステージをずっと続けていらっしゃるとか。

「映像を流して演奏するスタイルで'90年代初頭からやってますが、ライブに使う映像は自分で作った物だけではなく映画やテレビの映像をカットアップしてます。ネットでは絶対流せない(笑)。ライブならではの流し逃げで」

では今回電子書籍に取り組み始めた理由は?

「'80年代後半、自分が十代の頃から、音楽だけとか映像だけとかっていう考えがなくて、自分が面白いと思うことをメディア問わず表現できたらいいなと思っていました。'90年代にマルチメディアブームってあって期待したんですがいつのまにか消えましたよね。だから、電子書籍で、あぁやっとそれができるようになったか~という思いです。 20年経つうちに自分でひとりで出来ることは増えて来ましたよね。音楽をネット配信して販売したり、CDやDVDのパッケージにしたり、本を印刷したりなども安い値段で普通にできるようになった。ただ既存のメディアは面白みがないというか、めんどくさいんですよね。DVDのメディアは機械に入れて再生しないと何も起こらないし、音楽配信してもただ音源だけダウンロードしてもジャケットもない。つまんねーなーと(笑)」 メディアの枠を超えて作品を作り続けている秋元きつねさんらしいお言葉。そう言いながらも、本にしても(秋元さんは「原始書籍」という)、DVDにしても、音楽配信にしてもぜんぶ自分で手がけています。

そうすると電子書籍もいまの形態ではまだまだなのでは?

「2010年頃、電子書籍がテレビで紹介されたりしてましたよね。iPadで、本なのにアニメーションしたりクリックすると音が出たり。新しい本の時代が来るんです!なんて。あれから数年経っているのに、あれ?まだ?みたいな感覚です。とにかく自分もひと通り経験しないといけないと思ったので、2011年、手始めに画像のみのマンガから手がけました。 iBooks Authorはとても頑張ってるとは思うんですけど、それがすごく先進的かっていうと、まだ想像の範囲内でしかないじゃないですか。未来、映像でもない音でもない文章でもなくただ合体したものでもなく、なにか分からないですけど、電子書籍ならではの表現が出てくるのだろうと思います。EPUB 3ではマルチメディアやインタラクティブが実現するので、FUSEeを使ってさまざま実験しているところです。今はまず既存メディアの合体技で面白いことを表現しながら未来に備えようと思っています」

なるほど、なにか目標としているものはありますか?

「周りにいる個人で活動している人たちの作品や活動を紹介する電子書籍をウチの会社でパブリッシュしていきたいですね。その中に自分もいる。種の多様性みたいなものが面白いかなと。いま市川染五郎さん(歌舞伎役者)とか、通っている中国武術の教室の教材電子書籍を作っています」

話にいきなり登場した市川染五郎さんについてはちょっと説明が必要かもしれませんね。

お堅いと思われがちな歌舞伎の世界もいま舞台からどんどん外に向かって広がり続けています。そのひとつが毎年夏に行われている歌舞伎トークショー「妄想歌舞伎」。ご存じ歌舞伎役者の市川染五郎さんと、数々の歌舞伎本を著し、着物好きとして知られる文筆家・君野倫子さんとのトークを中心に、妄想族アーティストらが妄想作品を披露するというイベント。秋元きつねさんは妄想CGアニメーションを毎年披露しています。‘染五郎キャラ’が大活躍するこのCGを含めた、イベントを元にした電子書籍が近々リリースされるということで、それについてはまたレポート続編をお贈りすることになるでしょう。

キャラクター紹介

「染五郎さんのような有名人であっても一般には見えにくいところでイベントをしたり、活動している人や作品がたくさんあるんで、それを電子書籍という形にまとめながら種の多様性みたいなものを表現したいです。なにかいま、いろんなものの表現や価値基準が画一的になってしまっているじゃないですか。ネットが進化したら逆に行くはずでしたよね。自分は売れる売れない関係なく、やりたいことをひたすら一生懸命やってる人が好きなので、自分もそこを目指したいし、そうやって楽しんでる人たちの活動を電子書籍というパッケージにして並べていきたいです。既存メディアでは枠が小さすぎるし、流通の壁があって出来なかった事なんで」

ネットの黎明期には確かにありました。個と個はお互いが尊重されながらもつながって、空間や国境やさまざまな垣根を超えていける雰囲気。当時は理想論かもしれなかったけれど、電子書籍というメディアが出てきたいま、人類の力がまた試されているのかもしれません。

「暗黙の了解的にある、既存メディアに依存した発想を壊していきたいです」

秋元さん、長時間ありがとうございました。

秋元きつねウェブサイト「秋元きつねの巣穴」

ドジったーズ 公式サイト
ドジったーズ SEASON 01(iBookstore)
ドジったーズ SEASON 02(iBookstore) ※本記事編集中に続編がリリースされました。

有限会社 件(くだん)の電子書籍紹介サイト

(取材:2013/05/15  掲載:2013/05/29)

小林誠司 (フューズネットワーク)
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